書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
経験をもとに書きました。Amazonで販売中です!
こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。
大豆アレルギーは、枝豆も食べられないのでしょうか!? 他の豆類のはどうなんだろう!?ピーナッツは?
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、枝豆や他の豆類つ大豆アレルギーの関係について書きました。
枝豆は食べられる?
枝豆は除去の可能性が高くなります。
なぜなら枝豆は、大豆を若い時に収穫したものだからです。
ただ、大豆と比べてたんぱく質量が低いので、早めにトライできるのではないでしょうか!?
食物アレルギーは、主に含まれるたんぱく質に反応します。
そこで枝豆と、大豆のたんぱく質量を比較してみます。
枝豆・・・12g/100g
大豆・・・35g/100g
枝豆は、大豆になる途中、つまり成長の途中で収穫したものです。含まれるたんぱく質量も大豆の約1/3なのです。
枝豆の方がたんぱく質量が少ないので、大豆製品の中では早めにトライできるでと思います。
他の豆類は食べられる?
他の豆類って?
そら豆や小豆、豆類と言っても沢山あります。
実は、ピーナッツも豆類です。
大豆以外の豆類は食べられるのでしょうか!?
大豆がダメだったら他の豆類もダメ、とは言い切れないようです。かといって、食べても大丈夫とも言い切れません。
大豆と他の豆類には、少なからず交叉反応があるようです。交叉反応とは、含まれる抗原(食物アレルギーの場合タンパク質)の構造が似ていて、反応してしまう事です。
つまり大豆と他の豆類で同じような構造をしている所があるので、大豆アレルギーでも他の豆類に反応してしまう可能性があります。
除去した方が良いとまでは断定できず、個人差があるので、年齢や症状を加味しながらひとつづつトライしていく事になりそうです。
ところで先ほども説明しましたが、食物アレルギーは、その食物のたんぱく質に反応していることが大半です。
Drからの順番の提案がなければ、たんぱく質量が少ない方からトライするのが気が楽かもしれません。
以下に主な豆類とそのたんぱく質100gあたりの量を提示します。参考にされてください。
大豆 | 35.3g | |
枝豆 | 12 g | 大豆を若い時に収穫した物。 |
花豆 | 17.2g | |
インゲン豆 | 19.9g | |
ひよこ豆 | 20g | |
小豆 | 20.3g | |
えんどう豆 | 21.7g | グリーンピース |
レンズ豆 | 23.2g | |
ささげ | 23.9g | |
緑豆 | 25.1g | もやしや春雨の原料の一つ。 |
そら豆 | 26g | 離乳食初期から使用できるが、大豆アレルギーは確認してから。 |
ピーナッツ | 25.4g | ナッツ類ではなく豆類。 |
え!!ピーナッツってナッツ類じゃないの!?
ピーナッツはナッツ類の気がしますが、豆科です。
豆類、ピーナッツ、ナッツ類を説明します。
豆類
・・・マメ科植物の種子の事。広義では穀物に含まれる。
ピーナッツ
・・・マメ科植物の種子で、子房の枝がのびて地下にはいり地下で育つ種子。
ナッツ類
・・・木になった果物の種子で、かたい外皮に覆われている木の実。
少し難しいですが、マメ科の種子が豆類、木の実をナッツ類と呼ぶようですね。
ピーナッツは見た目はナッツのようですが、マメ科なので豆類です。
ピーナッツは枝が地下まで伸びていて地下で育つそうです。私も知りませんでした。
先日テレビでピーナッツの収穫シーンがありました。じゃがいものように地下に埋まっているピーナッツを掘り起こしているシーンでした。びっくりしました。
ピーナッツは、重篤なアレルギー反応を起こす原因食物の一つで、大人も子供も治りにくい食物でもあります。トライする時は、医師の指示に従って、十分注意してください。
他のナッツ類も、重篤な反応を起こす可能性があります。トライする時は医師の指示に従い、十分注意してください。
大豆アレルギーは、枝豆、他豆類、ピーナッツ、ナッツ類を食べてよい?
枝豆は、大豆を若い時に収穫したものです。大豆アレルギーだと枝豆も難しいかもしれません。
ただ、たんぱく質の含量が大豆より少ないので、トライする順番は早めだと考えられます。
大豆と他の豆類、ピーナッツ、ナッツ類は、交叉反応があると言われていますが、はっきりわかっていません。医師の指示の元注意しながらトライしていく事になると思います。
大豆アレルギーは比較的早く治ると言われています。他の豆類も比較的早めに食べられる方が大半だと思います。
ピーナッツは種子類に含まれますが、アレルギー反応が強く表れやすい食物ですので十分気を付けて下さい。
他のナッツ類も、アレルギー反応が強く表れる事があります。十分気を付けて下さい。
まとめると、枝豆は若い大豆なので除去する事になりそうです。大豆と他の豆類やピーナッツ、ナッツ類には、少なからず交叉反応があります。ただ、まだよくわかっていないので除去した方が良いとまでは断定できず、医師の指示の元、年齢や症状を加味しながらひとつづつトライしていく事になりそうです。
トライする時は、一気に増やすのではなく、日数をかけて少しずつ大丈夫な事を確かめながら増やしていってくださいね。
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