【症状や注意すること】赤ちゃんの卵アレルギー!主なアレルゲンなども解説!

赤ちゃんのアレルギー

書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
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こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

最近増えている食物アレルギー

その中でも卵(鶏卵)は、食物の中で一番アレルギーを起こしやすく、鶏卵アレルギーの方は、赤ちゃんだけでなく全体でも第1位にランクされています。

離乳食で初めてアレルギーに気づくという事もよくあります。

卵アレルギーに関する悩み
  • 卵アレルギーの症状は?
  • 気を付けることはある?

卵アレルギーについて知りたい事は沢山あると思います。

ちよ
ちよ

今回は赤ちゃんの卵アレルギーのうち、主に症状ついて解説します。

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赤ちゃんの卵アレルギーについて

まずは、卵アレルギーについて簡単に次の3つのことを説明します。

卵アレルギーについて
  • 卵アレルギーとは?
  • 鶏卵アレルギーの頻度はトップ1
  • 卵の何が原因?
ちよ
ちよ

それでは見ていきましょう!

卵アレルギーとは?

を含む食物アレルギーとは、本来体に害のない、むしろ栄養になるはずの食物によって体に何かしらの不快な症状が出ることを言います。

一般的には卵アレルギーと言っていますが、

正確には鶏の卵、つまり”鶏卵アレルギー”のことを言います。

卵アレルギーは、食物アレルギーの中で、不快な症状を起こす原因が”鶏卵”だという事です。

鶏卵アレルギーの頻度はトップ1

鶏卵は、赤ちゃんの食物アレルギーの原因となる食物のトップ1です。

ちなみに

第2位は牛乳
第3位は小麦

です。

どれも日常でよく使われる食材で、加工食品にも広く使われていて、卵や加工食品をどの程度摂れるかは、赤ちゃんの月齢やアレルギーの重症度で違います。

風邪薬や去痰剤などの薬やワクチンにも使われていることがあります

赤ちゃんに卵アレルギーがあるなら、病院を受診する時は必ず伝えてください。

卵の何が原因なの?

鶏卵の主なアレルゲンは卵白に存在し、オボムコイドやオボアルブミンなどのたんぱく質が有名です。

オボムコイドは過熱してもアレルギー性は落ちにくいのですが、オボアルブミンは過熱でアレルギー性が落ちます。

卵アレルギーだとしても、過熱したほうがアレルギーを起こす力が弱くなるかは、個人差があるという事です。

ちよ
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専門の医師の診断に従ってですが、離乳食ではしっかり火が通った固ゆでの黄身から始めます。

卵アレルギーでしばらく卵を除去している赤ちゃんも、卵アレルギーの症状が落ち着いて、卵を少しずつ食べられるようになったら、まずはしっかり加熱した黄身少量から与えるようにします。

卵黄はアレルゲンになりにくく、鶏卵アレルギーでも、卵黄は食べられる場合が多いようです。

鶏卵以外の卵でアレルギーが出るかですが、やはりうずらなど鳥類の卵でもアレルギー症状が出てしまう赤ちゃんが多いようです。

魚卵との関係は薄く、魚卵アレルギーは、卵黄アレルギーとは別に魚卵アレルギーがあると考えてよいでしょう

とはいえ、魚卵アレルギーも多く、幼児では第4位です。(魚卵は離乳食では与えません。)

鶏卵アレルギーでも、鶏肉は食べられる事は多いようです。

ちよ
ちよ

もちろん食べられない事もあります。

ちなみにうちの息子も卵アレルギーでしたが、小さい頃は鶏肉を食べてもアレルギー症状が出ていました。

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卵アレルギーの症状は?

では次に、卵アレルギーの症状について3つのことを説明します。

卵アレルギーの症状について
  • どんな症状が出るの?
  • アレルギー症状が出るまでの時間は?
  • 全身に症状が現れるアナフィラキシーについて
  • その湿疹は本当に卵が関係してるのか
ちよ
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それでは1つずつ確認していきます。

どんな症状が出るの?

卵をはじめ、食物が原因で起こり得る症状は色々あります。

重症度にもよるのですが症状は、

・皮膚や粘膜
・消化器
・呼吸器
・循環器
・神経症状など、

体のあちらこちらで起こる可能性があります。

最も多い症状は、皮膚の赤みや蕁麻疹など。

他にも咳や、唇の腫れ、口の中の違和感、鼻水、鼻詰まりなどもよくある症状です。

症状は、一つだけの赤ちゃんもいれば、あらゆる症状が出てしまう赤ちゃんもいます。

以下は起こり得る症状の主なものです。

軽い卵アレルギーの赤ちゃんを持つ親御さんはびっくりするかもしれませんが、本当に軽い症状から、かなり重篤な症状まで色々な可能性があります。

皮膚・粘膜症状

紅斑(赤いポツポツなど)、蕁麻疹、かゆみ

唇やまぶたの腫れ、目の充血

軽いと部分的、重いと全体に

赤ちゃんの皮膚疾患は、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎など、結構多いので、まずはその湿疹は卵アレルギーが関係しているのか、診断する必要があります。

消化器症状

口の中やのどに、違和感、かゆみ、痛み、

腹痛

嘔吐、下痢

軽いと単回、重いと複数回

呼吸器症状

軽いと、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、咳

重いと、ぜーぜーという喘鳴、息苦しさ、喘息発作

呼吸がうまくできない事態がもっと進むと、血液中の酸素が減ってしまいチアノーゼを起こしてしまう事もあります。

循環器症状

脈が速くなる、血圧の低下

放っておくと最悪心臓が止まってしまうことも考えられます。

神経症状

元気がなくなる、眠気、頭痛、恐怖感、

もっと進むとぐったりしたり、意識を失くしてしったり、失禁したりすることも

蕁麻疹などがなくて見た目には何も出ていなくても体の中で、アレルギー症状が起こっていることもあります。

不機嫌になるとか、泣き出すとかは、眠いとかお腹がすいたという合図だけではなく、ママに何かを知らせるため、という事もありえます。

赤ちゃんはまだうまく話せないので、見極めが難しいのですが、もしかして?

とふと思った時は、一度立ち止まって確認してみるという意識も必要ですよね。

アレルギー症状が出るまでの時間は?

赤ちゃんの場合、多くは即時型と言って、

卵を食べてからそう時間がたたずにアレルギー反応が出てくる場合が多くあります。

即時型反応は、食べてすぐから2時間くらいまでに症状が出てくる事を言いますが、その多くは食べてから30分以内に何かしらの反応がある事が多いようです。

もちろん半日経ってからや、数日してからアレルギー反応が出る事もあります。

食べてすぐだとわかりやすいのですが、しばらく経ってからだと原因が卵だとは気づかず、赤ちゃんの症状の原因が特定が難しいのは事実です。

その場合も、状況を病院で状況を説明し、アレルギーの原因となるアレルゲンを探しましょう

全身に症状が現れるアナフィラキシー

アレルギー症状は体のあちこちに出る可能性があると書きましたが、

レルギー症状が体のあちこちに次々とまたは、同時に現れる症状をアナフィラキシーと言います。

このアナフィラキシーがもっと進み、血圧が低下し、意識障害が出てしまう事をアナフィラキシーショックと言います。ショック症状を起こしていてとても危険な状態です。

アナフラキシーだと、短時間のうちに症状が進んでいきます。

皮膚の赤みや、くしゃみ鼻水などで症状が止まったらまだ良いのですが、皮膚の赤みや蕁麻疹が広がってきたり、咳が出だしたり、ゼーゼーと何だか呼吸がスムーズではないときはアナフィラキシーへと進んでいる可能性があります。ショックを起こさないためにも、速やかな対応が必要になります。

間違って卵を食べてしまった時は、手持ちの薬を飲みましょう薬を飲ませてもそれでも症状が落ち着かなかったり、進んでいそうな時は、かかりつけに連絡し対応を指示してもらい、急いで受診しましょう。場合によっては救急車を手配するなど、速やかな対応が必要です

アナフィラキシーを起こす可能性があると診断された赤ちゃんは、かかりつけの先生とよく相談し、もし起こった時の対処法を話し合っておきましょう。

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その湿疹は本当に卵が関係してる?

卵アレルギーでよくある症状の一つは、皮膚症状だと書きましたが、赤ちゃんの皮膚症状には、卵など食物アレルギーが関係している事がとても多いのです。

もちろん関係していない場合もあります。

乳児湿疹と思っていたけどなかなか治らず、その後の診断で、湿疹の原因はアトピー性皮膚炎だった。

そして、食物も関係しているかもしれないと思い、血液検査をしたら卵に陽性反応が出た。

では、

・離乳食で卵はだめ?
・今まで卵を食べさせても、特にアトピー性皮膚炎が悪くなる気はしないんだけどな~!?
・卵に陽性反応が出たので除去してるんだけど・・・などなど

こんな風に疑問に感じながら、過ごしている赤ちゃんとその家族は少なくないと思います。

ここで、いくつか知って欲しいことがあります。

① まず乳児湿疹があっても、それがアトピー性皮膚だという診断は難しいということ

② 次に赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の約半分は、何らかの食物にアレルギーがあり、約半分は食物は関係ないということ

③ 血液検査で卵に陽性反応が出ても、必ず除去するというわけではないということ

それでは、1つずつ見ていきましょう。

乳児湿疹があっても、それがアトピー性皮膚だという診断は難しい

乳児湿疹とは、新生児から乳児期にかけて出る湿疹の総称です。

原因がはっきりしない物が多く、保湿やお薬を使いながら様子を見ます。確かに、小児科の先生も判断は難しいとおっしゃっていました。

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら続く皮膚炎です。保湿やお薬を使い、まめなお掃除など赤ちゃんを取り巻く環境を整備する努力をしてもなかなかよくなりません。

乳児湿疹と言われて治療をしたけどなかなか良くならず、原因はアトピー性皮膚炎だとわかった。しかも食物も関係していた。という事はよくあります。

ちよ
ちよ

うちの子もそうでした。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の半分は、何らかの食物にアレルギーがある

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の半分は食物アレルギーが合併しているといわれています。

卵ではありませんが、もしミルクを飲ませて、不機嫌になったり湿疹がひどくなったりと、好ましくない症状があるようなら病院を受診し、検査してもらいましょう。

話は戻りますが、アトピーがなかなか治らない場合は、食物アレルギーが関係している事も多いので、離乳食が始まる前に一度検査をお勧めします。

血液検査で卵に陽性反応が出ても、必ず除去するという事ではない

ただ、血液検査で陽性反応が出ても、必ずしも卵が食べられないと決まったわけではありません。

もちろん反応が出なかった赤ちゃんと比べると食べられない可能性は高いのですが。

もし血液検査で卵で陽性反応が出た場合は、卵を食べてもよいか正確な診断が必要になります。

以前は、陽性反応が出た場合は完全除去、離乳食は遅らせる、などが治療の王道でした。でもその治療法では、一生卵が食べられなくなる可能性も高いとわかりました。

今は、除去が必要な赤ちゃんが、必要な期間除去し、その後少しずつ食べる練習をして、卵が食べられるようになる事を目指すという治療法にシフトチェンジしています。

卵に陽性反応が出た場合は、さらに診断を進めてもらいましょう。もしかかりつけの小児科や皮膚科が、食物アレルギー専門ではなく、さらなる診断や治療が難しい場合は、専門の病院と連携して治療を進めていくという方法もあります。

専門の病院への通院は、遠かったりして大変ですが、とはいえ専門の病院は慣れているので、的確な診断やアドバイス、治療が期待でき、不安は減るはずです。

赤ちゃんはまだ自分では何もできないし、話せないのでわかりにくいのですが、まずは病院で卵アレルギーかを判断し、卵アレルギーだとわかったら専門の先生に助けてもらいながら、できるだけ不安や苦労が減らせると良いと思います。

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