書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
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こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。
離乳食で赤ちゃんにりんごを食べさせたら、アレルギー症状が出た!という話を時々聞きます。
実は食物アレルギーは赤ちゃんの頃が一番多く、どの食材でもアレルギーの原因になる可能性はあります。
もちろんりんごもアレルギーの原因になる可能性はあります。
ただ、症状の全てがアレルギーが原因というわけではありません。
そこで、今回は
その症状はりんごアレルギーなのか、それとも違うのかなど、りんごアレルギーについて解説していきます。
もしかしてうちの赤ちゃんりんごアレルギー?
赤ちゃんに離乳食でりんごを食べさせた時、何事もなく美味しそうに食べてくれたら良いのですが、そうとばかりとは言い切れません。
赤ちゃんに離乳食でりんごを食べさせたら、
・嫌がる
・べ~ッと出してしまう
・口の周りが赤くなった
・蕁麻疹が出てきた、、、など
色々な状況が想定されます。
症状によってはりんごアレルギーの可能性があります。
他には、離乳食初期の頃はりんごが食べられたのに、1歳を過ぎて離乳食もそろそろ終わりの頃になって急に食べられなくなる赤ちゃんもいます。
そうきくと、離乳食が怖くなってしまうかもしれませんが、
ただ、全ての嫌な症状がアレルギーが原因というわけではありません。
単にりんごに慣れていなかったり、りんごの成分や温度が刺激になっていたり、花粉症が関係していたり、原因はいろいろあります。
りんごっていつから?
りんごに限らず初めて食べさせてみる時は、赤ちゃんの調子や機嫌がよい日中、出来たら病院が開いている日がベストです。
もしアレルギー反応など良くない症状が出たらすぐ病院へ行けますから。
では、りんごはいつから食べさせて良いのでしょうか?
りんごは離乳食初期(5~6か月が目安)から与えてよい食材です。基本的には生の果汁でも構いません。
ただ生りんごで、下痢をする赤ちゃんやアレルギーが心配な場合は、まずは過熱したりんごを極少量からの方が安心です。
りんごを食べた時の赤ちゃんの症状は?
アレルギーなど気になる症状もなく美味しそうに食べてくれたら問題ないのですが、そうでない事も良くあります。
離乳食に慣れていない
アレルギーではなく、単に慣れていないから嫌がる事があります。
初めて食べる物は、味にも慣れていないし、舌ざわりも慣れていません。
特に離乳食初期の頃は、味や舌ざわりなどが初めてなので嫌がる事も良くあります。
赤ちゃんに変わった様子もなく、機嫌も悪くならなかったら様子を見て、後日またトライします。
無理に進めると食事の時間が嫌になって、益々不機嫌になるかもしれませんから。
りんごの成分やりんご果汁が冷たくて下痢をする
一般的にはりんごは離乳食初期から生の果汁を与えて構わないのですが、
りんごの食物繊維や酸味が刺激となったり、生の果汁が冷えすぎていたりしても下痢をする事があります。
そんな時は加熱した物を与えると良いでしょう。
もしそれでも下痢があるようなら、アレルギーなどほかの可能性があるかもしれません。
りんごが触れた所が赤くなる
りんごがついた口の周りだけが赤くなるのは、刺激性の接触皮膚炎かもしれません。
赤ちゃんの皮膚はまだとても敏感です。
赤くなるだけでなく、ヒリヒリやかゆみが出る事もあります。
ちなみに接触皮膚炎は、
刺激が原因のものと、アレルギーが原因になるものとがあります。
刺激性のものだったら、りんごが触れた所だけが赤くなるので、りんごが触れないように気を付けたりふき取ったりすると赤みは消えていきます。
アレルギー性接触皮膚炎だと、ほんの微量りんごがついても赤みやかゆみなどの症状が広がったりしてしまいます。
アレルギー症状が出ていている
刺激が原因ではなく、りんごアレルギーなので皮膚炎が出る事があります。
また、りんごアレルギーだった場合皮膚炎だけではなく他の症状が出る事もあります。
また、見た目には何ともなくても、体の中でアレルギー反応が出ている場合もあります。
例えば、喉がイガイガするとか体がムズムズするなど。
この場合はとても分かりにくいのですが、無理に食べさせて量が多くなってしまうと症状が重く出てくる場合もあります。
赤ちゃんもわかっていないので、不機嫌になってくれたらまだわかりやすいのですが・・・
それでも嫌がるようなら何かのサインかもしれません。
では、りんごアレルギーについてもう少し詳しく書きます。
じんましんなど不快な症状が出るりんごアレルギー
りんごアレルギーって?
食物アレルギーは、赤ちゃんの頃が一番多く、
赤ちゃんが食物アレルギーの原因となる3大食材は、鶏卵、牛乳、小麦です。
りんごはそこまでではありません。
しかし、りんごを含む果物アレルギーは比較的上位の方です。
りんごアレルギーの症状の特徴は赤ちゃんの頃と、幼児以降は少し違います。
0さいの頃は、りんごそのものにアレルギーがあるいわゆる”りんごアレルギー”が多く、幼児以降は、花粉に関係して起こる口腔アレルギーが目立ちます。
赤ちゃんの頃のりんごアレルギー、症状は?
赤ちゃんの頃に多いのは即時型と言って、
食べてからそう経たずに、だいたい2時間以内くらいにアレルギー症状が出始める事が良く見られます。
症状は、
・嘔吐下痢などの消化器症状
・蕁麻疹などの皮膚症状
・喉が詰まった感じなどの呼吸器症状、呼吸が苦しくなる事もあります。
体のどこででもアレルギー症状が出る可能性があり、また体のどこでアレルギー反応が出ているのかで症状は違ってきます。
りんごアレルギーだと、不快な症状が体の一か所又は何か所かで現われてしまいます。
ところで、体のあちこちにアレルギー症状が出る事をアナフィラキシーと言います。
多くはないのですが、このアナフィラキシーを起こしてしまう赤ちゃんや、もっとひどくてショックを起こしてしまう赤ちゃんも少数います。
また、
りんごアレルギーの赤ちゃんは、りんごだけではなく、キウイ、バナナ、トマト、桃、などでもアレルギー症状が出る事もあります。
その中でも、キウイやバナナは皮膚や呼吸器症状などのアレルギー症状が出やすいだけでなく、このアナフィラキシーも出やすいと言われています。
他の果物を食べさせる時も、極々少量からにしてください。
不快な症状が口の周りや喉に限定されている
症状が全身ではなく、口の中がかゆくなったり口の周りが赤くなったり口あたりだけに症状が出る場合もあります。
それは口腔アレルギーかもしれません。
アレルギーは、年齢によって症状が変わってくる事がよくあります。
赤ちゃん頃は食物アレルギーだったのに、段々喘息が出てきて、それらが落ちついてきたと思ったら花粉症になってしまう。
このように症状がマーチしていく事は珍しくありません。
これを、アレルギーマーチと言います。
赤やんの頃はりんごアレルギーで体中に蕁麻疹が出てたのに、幼児になった今は口の周りだけだとしたら、アレルギーマーチによって、花粉症に似た症状が出ている可能性があります。
実際幼児移行になってくると、口の周りや喉なのにアレルギー症状がでる特徴が多くなります。
口腔アレルギーと言って、カバノキ科の木の花粉の成分と似たりんごにも反応してしまうという可能性があります。
食べた時に口の周りが赤くなる症状だけで軽かったらまだ良いのですが、喉が詰まった感じがしたり、息苦しくなったりもあるので、赤ちゃんにりんごを食べさせて不機嫌になったらそこで食べさせるのはやめましょう。
花粉症が関係してりんごに反応する方は、
桃や梨、サクランボやイチゴ、マンゴー、アボカド、セロリ、ジャガイモ、トマトなど、他の果物や野菜にも反応する可能性があります。
これらも十分注意してください。
赤ちゃんにりんごアレルギーを疑ったら
りんごアレルギーは赤ちゃんでも起こる事があります。
アレルギーではなく、りんごが刺激になって口の周りが赤くなる事もあります。
アレルギー症状の特徴は赤ちゃんの頃と、幼児以降は少し違います。
離乳初期の赤ちゃんの頃は、いわゆるりんごアレルギーで体中のあちこちで不快な症状が出てくる可能性があります。
幼児になってくると、口の周りや喉にアレルギー症状がでる特徴が多くなります。それは花粉症が関係している口腔アレルギーかもしれません。
カバノキ科の木の花粉の成分と似たりんごにも反応してしまう為に起こります。
赤ちゃんはまだ話せないので、症状が見えないと分かりにくいのですが、嫌がるとか、不機嫌になるとかが続くと赤ちゃんからのサインかもしれません。
そんな時は一度立ち止まり確認すると、早期発見が出来たり、症状の悪化を避けることができるかもしれません。
りんごアレルギーを疑ったときは、医師に相談し、適切な診断と治療をしましょう。
赤ちゃんや子供の頃の食物アレルギーの治療は昔と違って、とりあえず除去とか、いつまでも除去という治療ではなく、時期が来たら食べられるようになる事を目指して、症状を見ながら食べる練習をしていきます。食物アレルギーの治療には、専門の知識やテクニックが必要です。
かかりつけの小児科での治療が難しい場合は、専門の病院を消化してもらって、かかりつけの小児科と連携しながら治療を進めると良いと思います。
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