アレルギー症状で息苦しい時には急いで対応を!

アレルギー

書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
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こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

アレルギー症状で息苦しいというと、気管支喘息、食物アレルギー、ハチ毒アレルギー、アレルギー性鼻炎などが思い浮かびます。息苦しい症状を放っておくと慢性化したり、最悪な場合は死に至る事もあり油断できません。適切な処置や対応が必要です。

今回はアレルギー症状による息苦しい状況を原因で分類し、注意する事などを整理してみました。

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風邪かと思ったら喘息だった

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気管支喘息って?

気管支喘息(喘息)は、何らかの原因によって気管支に炎症ができてしまい、空気の通り道である器官が狭くなって息苦しさなどを感じる病気です。

原因は、食物などのアレルギー、ダニやハウスダスト、花粉や公害、気候や気圧、ストレスや風邪、睡眠不足など体の不調、タバコなど色々あります。

原因がはっきりしていなかったり、症状が一つではなかったりもします。また、喘息の悪化には、ダニなどの影響が大きいのでダニの住みかとなりやすいカーペットは避け、こまめな掃除を心がけましょう。

ヒューヒューとかゼーゼーは要注意

風邪を引いた後、咳が長引くようでしたら喘息も疑います。

息をする時に、鼻が詰まったわけでもないのにヒューヒューとかゼーゼーという音をたてて息をしていたり、寝ていても息苦しい感じで起きてしまうとか、朝方に咳をしているなどの症状があったら要注意です。

喘息の可能性があります。病院を受診しましょう。

子供の喘息は、思春期までには半分くらいの方は治るようです。

ただ、思春期以降に持ち越されてしまったり、大人になってから症状が出てくると、治るのは難しく発作を繰り返す可能性が高くなります。

喘息で避けたい自己判断やリモデリング

喘息は、発作の自覚症状が無くても、検査をしてみたら肺の機能が落ちていたという事もあります。

自己判断はせずに定期的に診断を受け、必要な時は治療を続けましょう。

不真面目な治療で喘息発作を繰り返していると、気管に気になる事が起こってきます。

それは、リモデリングというものです。

リモデリングとは、気道の内側がだんだん固くなっていってしまって空気の通り道が狭くなってしまう状態です。

リモデリングになってしまうと、ますます息苦しいし、発作も出やすくなります。

発作が出るとまたリモデリングが増しやすい。という悪循環が起きてしまいます。

治療は長期戦になるとは思いますが発作の回数や悪化を減らす為にも、的確な治療を続けて少しでも悪化を防ぎましょう。

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食物アレルギーは食べても食べなくても息苦しくなることがあります

食物アレルギーって?

食物アレルギーとは食べ物に反応するアレルギーで、赤ちゃんや幼児に多い疾患です。特定のアレルゲンを食べてしまった時に、口の中の違和感やかゆみ、嘔吐・下痢、じんましんやアトピー性皮膚炎、息苦しさや気管支喘息などのアレルギー症状が一つまたはいくつか出てきてしまいます。

3歳くらいで約半数、小学校へ上がる頃には80~90%の子供さんが食べられるようになるようです。ただ、大人になってから食物アレルギーになる方もいます。大人になってから発症すると治るのは難しく、その時はアレルゲンを食べない、という方法で対処します。

アナフィラキシーの可能性も!

アレルギー症状は、アレルゲンの量ではなく、ほんの少しの量でも重症になりやすいのが特徴です。

ひどい場合は、アナフィラキシーショックを起こします。アナフィラキシーショックとは、じんましん、息苦しさや喘息、血圧低下、意識障害などいくつもの症状が出てくることを言います。短時間で進行していき、ひどい時は命にも係わる事もあり油断できません。

運動をしてアナフィラキシーショックを起こす事もあります。

アレルゲンかもしれない物を食べた後に、運動したり、お風呂に入る事でアナフィラキシーショックが起こる事があります。食物依存性運動誘発性アナフィラキシーショックというものです。

食物依存性運動誘発性アナフィラキシーショックは、次のような状況の時に起こってしまって、そこで初めて自覚する事が多いようです。

どのような時かというと、食物アレルギーの治療中で食べる量を増やしている時、どの食物がアレルゲンか特定できていない時、食物アレルギーが今までなかったので特に気にしていなかった時などです。

じんましんが広がって来たり、息苦しさが出たりなど、症状が進むようなら最悪命にかかわります。急ぎ救急で病院を受診してください。

予防としては疑わしい食べ物を、運動前に食べない、食べたら2時間位は運動しない。もちろん2時間たっていてもその日は用心した方がよいと思います。運動とはスポーツだけではありません。元気な遊びも含まれます。給食の後のお昼休みや、おやつの後の遊びにも注意しましょう。

重い方はコンタミでもアレルギー症状が出ます

特に重い方は、コンタミでもアレルギー症状やアナフィラキシーショックを起こす可能性がありますコンタミとは、アレルゲンとなり得るものが意図せずに混入する事です。

例えば工場で、アレルゲンが入っている製品と入っていない製品を同じ機械を使って作っていたり、自宅で同じ鍋やお箸を使って作っていたりした時にわずかなアレルゲンが残ってしまう事があります。これをコンタミと言います。

コンタミでアレルギー症状が出る方は、重症な方です。息苦しさだけではなく、アナフィラキシーショックを起こす可能性も高くなります。

そのような方は、面倒ですが、自宅でも専用の調理器具を使い、食べ物を買う時も状況が確認できないものは口にしないというような注意が必要です。成長と共に大丈夫になってくる方が大半なので、主治医と相談しなが々徐々に改善していきましょう。

食べ物でなくてもアレルゲンが入っていないか確認を!

食べていなくても皮膚に触れただけで吸収され、じんましんが出たり、ひどい時は器官や内臓が腫れて息苦しくなるようなアレルギー症状が出る方がいます。特に唇などの粘膜や、傷口からは吸収がされやすくなります。

食物アレルギーだからと食べ物だけに気を付けるのではなく、せっけん、シャンプー、お化粧品など、皮膚に触れるものにアレルギーの原因となるアレルゲンが入っていなかの確認も必要です。

間違って食べたり触れたりしていつもと様子が違ったら?

急いで治療が必要です。救急で病院を受診してください。

応急処置としては、触れた部分は洗い流す。口の中にあるなら吐き出しうがいをしましょう。食べてしまっていて吐き出すことが難しい時は、うがいとコップ1杯の水を飲み器官についている成分を流しましょう。器官が腫れるのを少しでも減らす為です。うがいが出来ない子供さんは水を飲むだけでも良いです。持っているなら薬も飲みます。

子供さんには、自分でも対処できるように地道に習慣をつけてあげてください。子供は、いつか親から離れて行動します。そんな時に少しでも対処できるようになっていると、親も子も不安が少なくなると思います。

ハチに刺されて息苦しくなる事もあります

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ハチ毒によるアレルギーって?

ハチに刺されても、少数ですが、じんましん、息苦しい呼吸困難、血圧低下などを合併してしまうアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。進行が速く最悪死に至る事もあるので、油断禁物です。

可能性がある方や症状が進行していく方は至急救急で病院を受診してください。

刺されてしまった時は?

刺されたからと言ってハチを威嚇せずそっとその場を離れましょう。威嚇すると集団で襲ってくる可持能性があります。

応急処置としては、傷口を洗い毒を絞り出し、薬があったら使いましょう。温めると血行が良くなって毒が回りやすいので傷口は冷やしましょう。

アナフィラキシーを起こす可能性がある方は、医師の許可でエピペンと言う応急処置の注射を普段から持つこともできます。

2回目以降も油断禁物

ハチに刺されて重傷になる方は、もちろん全員ではなく、抗体を持ってしまう一部の方です。ただ、以前刺されて何ともなかったからと言って2回目以降も大丈夫という保証はありません。

1回目でアレルギー症状が出る事もあります、1回目に何もなくてもそこで抗体ができてしまうと2回目以降、アレルギー症状やアナフィラキシー症状が現れやすくなります。

ハチに刺されるのは、夏から秋にかけてが多いようです。夏から秋は、行楽やレジャーなどで山などに出かける機会も多い季節です。充分気を付けてくださいね。

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アレルギー性鼻炎は季節性と通年性があります

アレルギー性鼻炎って?

アレルギー性鼻炎は、花粉症など季節的に出るタイプと、ダニや室内の塵やペットなど年中関係してくるタイプがあります。

くしゃみ、鼻水鼻づまりが主な症状で、鼻水が止まらなかったり、鼻が詰まって息苦しい症状がでます。治療の基本は内服薬と点鼻薬です。ただ少しでも症状が軽くなるように、治療以外で普段から気を付けて欲しいことがあります。

花粉症の方が気を付ける事は?

花粉症は人口の3割はいると言われています。そして、大人にも子供にも多い疾患です。

飛散の時期に外出するときはマスクをつけ、衣服もセーターなど花粉が入りやすいものはお勧めできません。帰宅したら、入室前に衣服や髪についた花粉を少しでも払い、うがいや鼻をかむなど花粉を落としましょう。

米や小麦などの食物アレルギーの方の中で重症な方は、その畑のそばを通っただけで息苦しい感じやじんましんなど、アレルギー症状が出る事があります。花粉や成分を吸い込んでしまうからです。

花粉症はアレルギー症状がでる前からの治療が効果的です

初期療法と言って、花粉症の薬を飲んだり点鼻をしたりする治療を始める時期は、シーズンが近くなってきて、でもまだアレルギー症状が出ていない頃から始めます。そうする事でアレルギー症状が出る時期を遅らせたり、やわらげたりする事が出来きます。そして薬の量も適量で済むでしょう。

以下の表は主な花粉の時期です。地域やその年の気候によっても違いますが、春から初夏、秋が多いようです。参考にしてください。

花粉カレンダー

資料:環境省 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会より添付

ダニや室内の塵、ペット対策は?

ペットはできれば飼わないほうが良いのですが、ペットもかわいい大切な家族です。そこで、ペットとペットの飼育環境を清潔に保ちましょう。

掃除機もこまめにかけましょう。掃除機には廃棄が外に出てしまうタイプも多くありますので、できたら循環式が良いと思います。ダニの温床となるカーペットはお勧めできません。寝具には、専用の掃除機や、ダニを通さない布団やシーツというものあります。自分に合った方法で活用する事をお勧めします。

 

今回は、アレルギー症状で起こる息苦しくなる可能性と注意点を書きました。アレルギー症状による息苦しい状況は、普段から注意点を守る事で、避けたり軽くすることができると思います。また少しでも抵抗力をつけるために、十分な睡眠、バランスの良い食事など基本的な生活改善を心がけましょう。

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