アレルギー症状で起こる咳や鼻水!症状と治療

アレルギー

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こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

咳や鼻水が出てくると風邪かなって思いますが、長引くようならアレルギーが原因かもしれません。

アレルギー症状で起こる咳や鼻水。考えられる病気は、アトピー性咳嗽、咳喘息、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症など様々です。

 放っておくと悪化していく可能性もあります。悪化を防ぐ為にも、特徴などをまとめてみました。

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アレルギー性の咳は気管支喘息だけでなく、アトピー性咳嗽、咳喘息など他の病気の可能性も!

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アレルギー症状の咳が関係している病気は、アレルギー性咳嗽といってアトピー性咳嗽や咳喘息、他に気管支喘息など原因は様々です。

どれも夜寝る時や、夜中から朝にかけて悪化しやすいのですが、それぞれ特徴や治療の仕方が少し違ってきます。

気管支喘息の特徴は、こんこんヒューヒューゼーゼー

特徴

気管支喘息とは、気管支に炎症が続いて刺激に敏感になり、空気の通り道が狭くなって息苦しくなる病気です。

こんこんとキツネのようね咳をし出したら要注意です。

他に、ヒューヒューとかゼーゼーと聞こえる喘鳴が特徴で、咳や痰も出やすくなります。

治療薬

主な治療薬はステロイド吸入薬です。内服薬や器官を広げる張り薬を併用する事もよくあります。症状が重い時はステロイド内服薬を使ってできるだけ早く症状を抑える場合もあります。

気管支喘息は慢性の病気で、症状が落ち着いて自覚症状がなくても、気管支の炎症は続いていることがあります。

しっかり炎症を抑えないと、また発作が起こってきますので症状が無くても炎症が落ち着くまで治療を続けたり、予防薬を続ける必要があります。

咳喘息は咳が続いても、ヒューヒューゼーゼーがありません

特徴

これも咳が続く病気で気管支喘息を疑いますが、咳喘息は、気管支喘息と違ってヒューヒューとかゼーゼーと聞こえる喘鳴がないのが特徴です。

つまり喘鳴はなく、咳だけが続きます。痰はあっても少しです。

咳喘息から気管支喘息へ移行する方もいるので、早めに治療を始めましょう。

治療

まず、吸入ステロイドを使って様子を見ます。その後必要に応じて気管支を広げる吸入薬や、内服をも使います。

急な悪化や、吸入で不十分な時はステロイド内服薬を短期間使うこともあります。

イガイガは、アトピー性咳嗽のせいかも!

特徴

喉や気管支のイガイガ感が特徴で、痰が絡まない乾いた咳をします。

アトピッ子や家族がアトピーな事が多いようです。

治療

気管支喘息や咳喘息と違って気管支を広げるお薬は効果が期待できません。

そこで、アレルギーの内服薬を使います。アレルギーの内服薬だけで効果が出にくい時は、吸入ステロイドを使い、それでも効果が不十分の時は、短期間ステロイド内服薬を使う事もあります。

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 アレルギー性鼻炎と花粉症って何が違うの?

国民の3割がアレルギー性鼻炎だと言われていて、これはもう国民病ですね。

アレルギー性鼻炎は、ほこりやチリなどに含まれるダニや、スギやヒノキなど花粉によって引き起こされます。

つまり花粉症は、アレルギー性鼻炎の一つという事です。

アレルギー性鼻炎の特徴は「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり」です。その他に、目のかゆみなどの症状が出る方もいます。

アレルギー性鼻炎

少しでも鼻炎が悪化しないように、室内を清潔にしましょう。ダニの温床であるカーペットは避けてフローリングが良いですね。

ぬいぐるみもダニが住みやすいので出来れば避けたいです。でも小さいお子さんはぬいぐるみが大好きです。数を最小限にして、クリーニングも忘れずに。

犬や猫などの毛のあるペットもダニの住処になります。入浴させるなどして清潔を保ちましょう。

花粉症

スギが最も多いのですが、北海道では、スギは少なくシラカバが多いようです。

花粉症の時期は地域、植物やその年の気候などで違います。

下の表は主な草木の飛散の時期です。

スギで見ると2~4月くらいがピークですが、1月位から飛び始めます。

初夏ごろから秋にかけてはイネが出てきます。

イネにはお米アレルギーの方は注意です。お米を食べていないのにイネの前を通っただけで症状が出る事があります。

おおよその花粉が飛散する時期がわかる、花粉カレンダーを添付しています。参考にされてください。

花粉カレンダー

資料:環境省 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会より添付

花粉症は症状が出る前からの治療が効果的です

花粉症の薬を飲みだすポイントですが、初期療法といってシーズンが近くなってきたら、症状が出る前から始めます。

そうする事で症状が出る時期を遅らせたり症状を和らげたり出来て、結果薬の量が適量で済みます。

アレルギー性鼻炎や花粉症の治療薬

花粉症もアレルギー性鼻炎の1つなので治療薬は、どちらもほぼ同じです。

飲み薬やステロイドの入った点鼻も使います。特に症状が強い方は短期間ステロイドの飲み薬を使う時もあります。

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ステロイドの治療は大丈夫?

このように、お薬でステロイドを使うこともあります。ステロイドは上手に使うと、効果が高く良い薬です。

でも、ステロイドは副作用を心配する方が多い薬の一つでもあります。

お薬ですから副作用が絶対出ない、とは言い切れません。ただ、少し噂が大きくなっていたり、使い方を自己判断して副作用が出やすくなってしまったり、他の症状がステロイドのせいになってしまったりしている気がします。

また、飲み薬と外用薬で副作用の出方は違います。

症状が重い場合はステロイドの飲み薬も使います。的確な使用で、すみやかに効果を上げ、出来るだけ短期間の使用に止め副作用を出にくくするような方法で治療をしていきます。

実は使用にはテクニックが必要になってきます。自己判断で使用量が増えたり、急にやめたりするとリバウンドする事もあります。指示された使用法を守り、自己判断はしないようにしましょう。

重症でなければ、吸入ステロイドを使います。吸入は通常量の使用ならステロイドによる副作用は殆ど心配ないといわれています。

症状が変化していくアレルギーマーチ

アレルギーっ子の中には、症状が増えていったり変化していく子供さんも沢山います。アレルギーマーチと言われています。

食物などが原因で嘔吐や下痢、アトピー性皮膚炎になり、それから気管支喘息が出てきたりします。やっと少し良くなってきたと思ったら今度は花粉やハウスダストに反応して鼻詰まりや目のかゆみ等が出てきてしまうのです。

つまり、年齢や原因の変化と共に症状が変わっていく事を、アレルギーマーチと言っています。

もちろん、皮膚の症状だけとか鼻詰まりだけとかマーチしない子供さんもいます。

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 アレルギー症状で起こる咳鼻水

息苦しかったりヒューヒューゼーゼーが出たら気管支ぜんそくの可能性があり、ヒューヒューゼーゼーはなくだけが続くならば咳喘息の可能性があります。

また、イガイガする咳は、アトピー性咳嗽の可能性があり、これには抗アレルギー剤が第1選択薬になります。

アレルギー性鼻炎は、くしゃみ鼻水鼻詰まりが特徴でステロイド点鼻薬も効果が期待できます。

もちろん症状に合わせて他の薬を使ったり併用をします。

症状が似ているようで実は特徴があり、それによって治療も変わってきます。どんな特徴があるか観察し、先生に伝えましょう。

アレルギー症状は、体質以外に、公害、気候や気圧、ストレスや風邪、睡眠不足などの体の不調、大人の方のタバコなど色々な要因で引き金となったり、悪化したりします。

避けられない要因もありますが、こまめな掃除などの環境改善、無理をしすぎず体調管理、バランスの良い食事など、少しでも悪化しないように日ごろから意識してみましょうね。

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