これってアレルギーなの!?赤ちゃんにアレルギー症状を疑った時の病院選び

アレルギー

書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
経験をもとに書きました。Amazonで販売中です!

こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

赤ちゃんにアレルギー症状が出たとき、病院はどうしたら良いのでしょう? そもそもアレルギー症状ってどんなもの?心配ですよね。

一般的に赤ちゃんって新生児から1歳くらいまでを言います。今回はその頃に見られるアレルギー症状と受診する病院ついて書きました。

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赤ちゃんに見られるアレルギー症状は?

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赤ちゃんの頃に見られるアレルギー症状は以下のような症状が有名です。

・目のかゆみ

・嘔吐下痢

・喘息

・アトピー性皮膚炎

食物アレルギーが関係していることもあります。

また、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状と間違えやすいのが乳児湿疹です。

赤ちゃんにこのような症状が出た時、症状によってはアレルギーではない事や、判断が難しいこともあります。ではいったい病院はどこへ行けばよいのか考えてみましょう。

赤ちゃんのくしゃみ鼻水鼻づまりは風邪?

ちなみにくしゃみ鼻水鼻づまりはアレルギー症状や花粉症で良くある症状です。

でも赤ちゃんは風邪によることが多く、花粉症などはもう少し大きくなってから増えてきます。

それから赤ちゃんは、まだ口呼吸だったり鼻腔が狭かったり、気温の変化や空気の乾燥にも反応しやすくそれらが原因の事もあります。

受診する病院ですが、基本は小児科で良いと思います。特に熱や下痢などほかの症状があるときは小児科へ、ただもし鼻水が続いていたり耳を触ったり痛がる感じだったら一度耳鼻咽喉科で耳を診てもらいましょう。

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アレルギーの専門家っているんですよ

アレルギーを専門としている先生は全国にいらっしゃいます。アレルギーに詳しくて、日本アレルギー学会で認定された先生です。日頃からアレルギーの方を診られていて学会や専用の情報誌でお勉強を続けていらっしゃいます。

私も学会に参加した事がありますが、最新の治療法などの発表や検討会を見て光が射した気分でした。

食べ物や生活面の見直しなど、内側からの治療も指導してくれると思います。

アレルギー科、小児科、内科、呼吸器科、皮膚科、耳鼻咽喉科、・・・いろいろな科にアレルギーを専門とした先生はいらっしゃいます。

アレルギーの指導医や認定医は、日本アレルギー学会のHPに一覧表が載っています。参考にされてください。

アレルギーを疑う赤ちゃんは専門がアレルギーの小児科がおすすめ

赤ちゃんの頃ってすぐ風邪をひいたり下痢したり。3歳、5歳、10歳・・・大きくなっていくと少しずつ強くなってくれるんですけどね。

それから下痢など症状ひとつとっても、原因がウィルスなのかアレルギーなのか見極めが必要です。また、体調が良くないと湿疹や喘息がひどくなったりもします。

そこでアレルギーを専門とする小児科をベース持つことをお勧めします。

目のかゆみだけなら眼科を受診

赤ちゃんが眠くもないのに、目を触ったり、こすったりする時は、目がかゆいのかもしれません。症状が目のかゆみだけなら、受診する病院は眼科で良いと思います。特にアレルギー専門にこだわる必要もありません。

目がかゆくなる原因は、ものもらい麦粒腫)、細菌やウイルスによる結膜炎、アレルギー性結膜炎などが考えられます。

アレルギー症状としての目のかゆみは、アレルギー性結膜炎です。花粉症、ダニやハウスダスト、ペット、食物アレルギーなどの影響が考えられます。

目がかゆい以外に、じんましん、アトピーや喘息など他のアレルギー症状もあるようなら、アレルギー専門の病院でアレルギー自体の治療もした方が良いでしょう。

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 嘔吐下痢って原因がいろいろあります

嘔吐や下痢をしている時受診する病院は、小児科が良いでしょう。

赤ちゃんの嘔吐下痢で考えられるものには、ウイルス性や細菌性、腸が腸の中に入り込んでしまう腸重積症、乳糖不耐症、アレルギー性腸炎、など。

母乳やミルクを飲ませた後にげっぷをさせないと、吐いてしまう事もあります。それは受診しなくても今後げっぷをさせればよいのですが、もし噴水のように吐くようなら他の病気の可能性があります。その場合は受診しましょう。

おっぱいを飲んだ後よく吐いたり下痢するなら乳アレルギーの可能性があります

母乳やミルクを飲ませてげっぷをさせたにもかかわらず、しょっちゅう吐いたり下痢をする場合は、乳アレルギーの可能性があります。

母乳が出るならそれが一番です。母乳で症状が出る場合で赤ちゃんの発達に影響が考えられるならアミノ酸まで分解された粉ミルクを併用する事もあります。また、粉ミルクで育てる場合もアレルギーを考慮した物が色々あります。

赤ちゃんが乳アレルギーなのか、乳アレルギーならどのミルクはを飲んだら良いのかは、アレルギー専門の小児科の先生が相談に乗ってくれると思います。

乳糖不耐症

乳糖不耐症でも、下痢をしやすくなります。

症状が似ているので判断が難しいのですが、乳アレルギーと乳糖不耐症は別と考えます。乳アレルギーだけ、乳糖不耐症だけ、乳アレルギーと乳糖不耐症の両方という赤ちゃんがいます。

乳糖不耐症は、母乳やミルクにも含まれる炭水化物の成分である乳糖をうまく分解できず消化不良を起こしている状態です。乳糖不耐症でも吐いたり下痢をします。

赤ちゃんが風邪などを引いたとき下痢をするのは、一時的に乳糖不耐症になっている事もあります。

一方乳アレルギーは、乳たんぱくの成分の対して過剰反応を起こしている状態です。

それぞれで適切なミルクに変更が必要な時があります。アレルギー専門の小児科に相談してみましょう。

アレルギー性腸炎

アレルギー性腸炎は、アレルギー反応を起こしてしまう特定の食物(アレルゲン)を食べた時に腹痛や嘔吐下痢などを起こす病気です。

離乳食を始めたころに気が付きやすいようです。

ただ、離乳食は初めて固形物を取り出すの時期なので、初めての事におなかがびっくりして下痢をしてしまう事もあります。そういうときは、おなかが慣れてくると徐々に下痢をしなくなります。

もし特定の食べ物を食べた時に、毎回腹痛や嘔吐や下痢の症状がみられるならアレルギー性腸炎の可能性があります。

放っておくと重症化したり、じんましんや喘息など他の症状が出る事もあります。食物アレルギーのある赤ちゃんの離乳食は、先生に相談しながら慌てずゆっくりと始めます。アレルギー専門の小児科の先生に相談しましょう。

症状が変化していくアレルギーマーチ

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アレルギーっ子の中には、症状が増えていったり変化していく子供さんも沢山います。アレルギーマーチと言われています。

マーチする一般的な流れは、嘔吐下痢→アトピー性皮膚炎や食物アレルギー→乳児・小児喘息→花粉症という感じです。マーチする子や重複して症状が出る子がいます。

アトピー性皮膚炎がある赤ちゃんは、乳児喘息が出てくる可能性が高くなっています。アレルギーマーチですね。これはよくある事で、特別な事ではありません。

また、食物アレルギーがあると、そのアレルゲンになる食物を食べてしまって喘息発作が出る事もあります。

赤ちゃんの成長と共に経過や状況に合わせて総合的にに治療を進めて行くのが良いと思います。

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ヒューヒューとかゼーゼーって息してるけど、もしかしたら乳児喘息!?

喘息を疑う時は、喘鳴と言ってヒューヒューとかゼーゼーなど息をする時に音がします。ただ、赤ちゃんの場合は風邪をひいたり副鼻腔炎の時など喘息以外の時でも喘鳴が聞こえる事が良くあります。まず原因を診断してもらう必要があります。

ちなみに赤ちゃんの喘息は乳児喘息と呼んでいます。

かかる病院ですが赤ちゃんの場合は、まずアレルギーを専門とする小児科を受診するのが良いと思います。

副鼻腔炎など耳鼻科受診が必要な時は、耳の専門である耳鼻科も受診しましょう。

乳児湿疹とも見分けにくいアトピー性皮膚炎、しかも食物アレルギーとも関係が!?

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚炎です。

乳児湿疹は、おなかにいた時のホルモンの関係やその後の乾燥の影響などで出来る湿疹です。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は乳児湿疹とも見分けが難しいのが現状です。

また、アトピー性皮膚炎の多くは食物アレルギーと合併していて複雑です。

では何科の病院にかかったらよいのかですが、アレルギーを疑う赤ちゃんの場合はアレルギーを専門とした小児科をベースにするとよいと思います。

先ほど書きましたが、アレルギっ子はアレルギーがマーチする可能性もあります。経過を知ってもらって治療を進めた方が対応しやすいのではと思うのです。

アレルギーを専門とする小児科を持った上で、皮膚の専門である皮膚科も併用するのが理想かもしれません。

普段はアレルギーを専門とする小児科で相談しながら、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎など皮膚の疾患が出てきたら皮膚科にかかってよいと思います。

ここで治療を円滑に進める為にも、是非お願いしたい事があります。それはそれぞれの病院に伝える事です。

かかりつけの小児科には、お薬手帳を提示し、湿疹で皮膚科にかかっている事を伝えて下さい。

皮膚科でも、お薬手帳を提示し、アレルギーがあるので小児科で診てもらっている事を伝えて下さい。

なぜ伝える必要があるかは、各々の先生が治療の様子を知る事で、治療に役立てていただいたり、また逆に治療やお薬の重複を避けるためです。

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食物アレルギーが一番多いのは赤ちゃんの頃です

先ほども書きましたが、赤ちゃんの食物アレルギーの多くはアトピー性皮膚炎と合併しています。アトピー性皮膚炎は皮膚の病気ですが、食物アレルギーとの関連を考えると、アレルギー専門の病院が良いでしょう。

基本はアレルギーを専門とする小児科をベースに持つのが良いと思います。

食物アレルギーがあると離乳食へのアドバイスも必要になります。アレルギーがない赤ちゃんよりも遅めに始めたり、初めて食べさせる食物はほんのちょっとだったりします。

予防接種や薬での治療も場合によっては食物アレルギーを考慮した選択が必要になります。

小児科はそのようなアドバイスもしてもらえるので安心です。

赤ちゃんにアレルギー症状を疑ったときは何科?

赤ちゃんがかかる科の基本は小児科です。特にアレルギー症状を疑うならアレルギーを専門とした小児科をベース(かかりつけ)に持つことをお勧めします。

小児科は子供の病気を診るだけではなく、健康の状況、成長の経過は順調かなども健診してもらえます。アレルギーが重症の場合は成長への影響も考慮する必要があります。また赤ちゃんは接種したい予防接種も沢山あります。予防接種には、アレルギーによっては受けれない物や遅らせなければならないものがあります。

その赤ちゃんの病気や特徴、成長も把握し治療するには赤ちゃんや子供の総合科でもある小児科、しかもアレルギーも得意な小児科が良いでしょう。

ただ、眼科や皮膚科、耳鼻咽喉科などを受診した方が良い症状もあります。その時は適宜受信して良いと思います。

わからない時は、かかりつけの先生に相談し不安を少しでも減らしながら治療を進めて行ってくださいね。

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