魚とアレルギー症状と時間との関係は?

アレルギー

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こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

日本は島国。魚が豊富です。色々な種類の魚が色々な調理法で食べられています。

その中魚アレルギーの方は何百万人もいて、不便を感じながら過ごされています。

のアレルギー症状って、食べてからどの位の時間で出てくるのでしょうか。

ほかにも、魚とアレルギー症状と時間の関係を考え、気になるポイントをまとめてみました。

アレルギー症状ってどういうのをいうの?

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まず魚のアレルギー症状ですが、他の食物アレルギー症状と同様です。

腹痛、嘔吐、下痢、唇の腫れ、口の中の違和感、かゆみ、くしゃみ、鼻水鼻づまりなど。

ひどい場合は血圧低下や、いくつかの症状が一緒に起きてしまうアナフィラキシーも起こします。

他にも喘息発作だって頭痛だってあり得ます。

どこにどのような症状が出るのかは、過敏さ、年齢や体調などが関係し、人それぞれです。

魚や魚の加工食品でこのような症状が毎回出るなら、それは魚アレルギーでょう。

大きくなってから魚アレルギーになる方も多くいます。

魚といっても沢山の種類があります。

ある魚だけにアレルギー症状が出る方もいますが、アレルギーとなるたんぱく質の部分が沢山の魚で似ていることもあり、何種類もの魚にアレルギー症状が出てしまう方がほとんどです。

アレルギー症状は、食べてからどのくらいの時間で出るの?

まず、症状が出てくるという時間で整理します。

症状が出てくる時間は、それぞれの過敏さ、年齢や体調などで差があります。

これは魚アレルギーの方に限らず、他の食物アレルギーも同様です。

出てくる時間は、3タイプとその混合タイプに分類されます。

即時型、遅発型、遅延型、2相性です。

即時型は、数分以内から2時間位までに出る症状です。

唇が腫れたり、じんましんが出てきたり、徐々に息苦しくなり喘息発作を起こす方もいます。

いくつかの症状が出て血圧低下や呼吸困難になりショックを起こすアナフィラキシーショックもこの即時型に分類されます。

アナフラキシーショックを起こすような方は、急いで救急病院やかかりつけに急患でかかりましょう。

遅発型は、食べてから半日(6~8時間)位してから出てきます。

遅延型は、食べてから1~2日位たってから出てくる症状です。

遅発型や遅延型は、食べてから時間が経っているので診断が難しいようです。

それから、2相性という混合タイプです。

症状が出た後、いったん落ち着いたと思ったのにしばらくしてまた出てくる事があります。

食べてから半日くらいが一番注意する時間ですが、その後2~3日は用心し、様子を見ましょう。

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実は魚アレルギーではないこともあります

次はアレルギー症状と魚が食卓にあがるまでの時間との関係を二つ考えます。

一つは、魚が獲れてから食卓に上がるまでの時間、もう一つは魚が海で生物濃縮されていく時間です。

まずは、魚が獲れてから食卓に上がるまでの時間です。

魚アレルギーと思っている方の中で、魚の鮮度や調理法などの違いで症状がでない方がいます。

その方々は仮性アレルギーの可能性があります。

仮性アレルギーとは、魚など食物自身にアレルギーを起こすのではなく、食物に含まれていたり付いている物質が変化してアレルギー症状を起こすアレルギーです。

魚はヒスタミンという物質が大きく関与しています。

ヒスタミンは、血液の流れを良くしたり、消化活動に関係するなど大切な物質ですが、多すぎると炎症を起こしてしまいます。

魚にあるヒスタミンは、時間がたつと増えていきます。ただし冷やしておくと増えにくいようです。

つまり魚が取れて食卓へ上がるまでの時間が短いほうが、仮性アレルギーの影響は小さいということになります。魚を買ったら、冷蔵庫で保管し早めに食べる事をお勧めします。

干物はおいしいのですが、常温でしかも作るのに時間がかかるので鮮度の良い魚よりかは、仮性アレルギーを起こしやすいようです。

仮性アレルギーと魚アレルギーは、区別するのが難しいので、魚アレルギーの方も鮮度には気を付けたほうが良いですね。

次に魚が生物濃縮されていくという時間を考えます。

昔、理科の時間に習った生物濃縮って覚えているでしょうか?

プランクトン→小さな魚→中くらいの魚→大きな魚と食べられていくときに、化学物質や金属が溜まっていく現象です。

つまり、プランクトンより小さな魚、小さな魚より中くらいの魚、中くらいの魚より大きな魚の方が化学物質や金属で汚染されているの可能性が高いということになります。

一般的に小さくて短命の魚の方が、影響は低いといえます。

魚を食べてアレルギー症状が出る方の中で、実は化学物質アレルギーや金属アレルギーの方もいます。

でも、魚にアレルギー反応があるのか、化学物質や金属に反応しているのかも判断が難しいのが現状です。

もちろん魚、ヒスタミン、化学物質、金属のどれにでも敏感な方も多くいると思います。

仮性アレルギー、化学物質や金属アレルギーの影響は、鮮度の良い短命の魚を買って冷蔵庫に保存し、早めに食べると少ないということになります。

魚アレルギーって治るの?

治るのか治らないのかの参考の一つになるのが、魚のアレルギーになった年齢という時間です。

乳幼児の頃から魚のアレルギーの方は、大きくなってきて胃腸も丈夫になってくると徐々に治ってくる可能性があります。

ただし、アレルギーの程度などで、いつ頃から食べられるようになるかは人それぞれです。

主治医の先生の指導のもと、アトピーなどの症状の治療の効果や状態を見ながら食べられるものを増やしていきます。

まずは魚そのものではなく、お出汁などを極少量から始めていくのが一般的です。

友人もお出汁などの次には、ちりめんじゃこ1匹をトライし、次は2匹と、極々少量から地道に増やしていっていました。

何歳ごろから食べられるようになるかは、個人差がありますが、3歳、6歳と胃腸も丈夫になってくると食べられるようになってくるようです。もちろんずっと食べられない方もいます。

では、大きくなってからは?

残念ながら大きくなってから魚のアレルギーになってしまったら、治るのは難しいといわれています。

食べられない魚を探し、その魚は食べない。という事で対応することになるでしょう。

食べたくても食べられないのでアレルギーっ子の母としては、アレルギーがない方にもその不便な現状を理解していただけたらありがたいなと思っています。

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魚とアレルギー症状と時間との四つの関係

魚のアレルギー症状がでてくる時間、魚の鮮度という時間、魚が生きている時間、魚のアレルギーになった年齢という時間の、四つをまとめます。

魚アレルギーに限らずアレルギー症状は、出てくる時間の違いで、即時型、遅発型、遅延型そして2相性に分類されます。

即時型にはアナフィラキシーも含まれていて、すぐに対応をしないと危ない場合もあります。

半日位までが一番注意が必要です。

アレルギーには、仮性アレルギーというものがあって、食べてもアレルギー症状がでる時と出ない時はその可能性があります。ただし魚アレルギーと区別するのは難しいようです。

魚ではヒスタミンが関係があります。

ヒスタミンは購入後時間が経つと増えて行きます。ただし冷やしていると増えにくく鮮度がよい方が影響は少ないでしょう。買ったら冷蔵庫に保存し早めに食べましょう。

は海の中で生物濃縮されていき、大きくて長命な魚に化学物質や金属が蓄積されていきます。

つまり、生きている時間が短い魚の方が化学物質や金属の蓄積は小さいという事になります。

魚アレルギーと化学物質や金属アレルギーの区別も難しいのが現状です。

最後に、魚アレルギーになった年齢という時間です。

乳幼児など早い時期にアレルギーになると治る可能性があるのですが、大人になってからだと治るのは難しいでしょう。

いずれにせよ専門の先生に相談しながら治療していきましょう。

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