アレルギー症状が全身に現れてしまうアナフィラキシー!

アレルギー

書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
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こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

アレルギー症状の中で、最も重症なのがアナフィラキシーです。

アナフィラキシーは対応を急がないと、ショックを起こしたり、最悪命に係わる事もあります。

身近で起こりやすいアナフィラキシーについて、食物アレルギーを中心にまとめていきます。

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アナフィラキシーってなあに? こわいの?

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アナフィラキシーって?

アナフィラキシーとは、食物、薬、ハチ毒などのアレルゲンが入って来た時に、全身にいくつものアレルギー症状が出てきてしまう事です。アナフィラキシー症状に、血圧低下まで加わりショックを起こしてしまう事を、アナフィラキシーショックと言います。

以下のような症状がいくつか又は、全部に起こってきます。

腹痛・嘔吐・下痢

唇や目など粘膜の腫れや口の中やのどの違和感やかゆみ←ーー気管も腫れている可能性があります。

じんましんやかゆみ

せき・くしゃみ・鼻水

ゼーゼーとかヒューヒューと音がする呼吸(喘鳴)、息が苦しくなる(呼吸困難)←ーーショックを起こす兆しの一つです。

血圧の低下・・体温が下がったり、唇が紫色になりします。←ーーショックを起こしています。

気を失うなどの意識障害

アナフィラキシーは、アレルゲンが少しの量でも起こってしまう事が多く、また、即時型と言ってアレルゲンが入ってきて間もなく~30分以内に症状が現れだし、症状が進んでいく事が大半です。

すぐ手当が必要です。救急で病院へかかってください。

アナフィラキシーを経験した方は用心すると思うのですが、初めてだと何が起こっているのかわからず混乱してしまうと思います。

もし、赤ちゃんや子供さんが、いつもと様子が違って機嫌が悪かったり、元気がなかったり、眠くないはずなのに寝てしまっていたり(意識障害の可能性)している時は、アナフィラキシーの初期症状の事もあります。しっかり観察し、対応をしましょう。

どんな原因が考えられる?

やはり子供さんは食物アレルギーが一番多い原因だと思います。

食べた時はアレルギー症状が現れなくても、食べてからお風呂に入ったり運動や遊びなどで体温が上がって起こってしまう、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーショックというものや、直接食べていなくても間接的に入ってしまうコンタミで起こるというものもあります。

食物アレルギー以外では、薬、ハチ毒やクラゲなどの生き物、ラテックス(天然ゴム)などで起こるアナフィラキシーが有名です。

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食物アレルギーで起こるアナフィラキシーの特徴

食物アレルギーで起こるアナフィラキシーのアレルギー症状は、食べ物が吸収されていく時間があるので、すぐ処置をしても1~2時間は症状が悪化していく事が多いようです。また、症状は一旦落ち着いたのにしばらくしてからまた出てくる事もあります。

離乳食などで初めて食べてアレルギー症状が出たり、アナフィラキシーになったり、大人になってある時急に出るようになることもあります。

アナフィラキシーになりやすい食物は?

卵、牛乳(乳製品)、小麦、ナッツ類、そば、魚介類などが有名です。

ただ、人によって原因の食物は様々です。

予防はやはり、アレルゲンとなる食物は口に入れない事です。

でも、うっかり口にしてしまう事もあります。特に小さいお子さんは 自分では判断がつかないし、お母さんだって、注意していても間違えてしまう事もあります。

もし口に入れてしまったら?

まだ口の中にあったら、吐き出します。そして、可能ならうがいとコップ1杯くらいでよいと思うので水を飲みます。

どうしてコップ1杯の水を飲む事を勧めるのかですが、アレルギー症状で、肌が赤くなったり腫れたりする事がありますよね。それは体の中でも起こってます。水を飲んで、のどについているアレルゲンを流し、喉の軌道が腫れて息ができなくなる事を少しでも減らす為です。

アレルギーの薬を持っていたら水と一緒に飲んでください。もしもの時のために普段から持ち歩く事をおすすめします。そしてすぐに、救急病院やかかりつけに急患でかかりましょう。

アナフィラキシーを起こさない方でも、のどの腫れを減らす為にも食べるつもりがないのに間違って口にしてしまったら、うがいと水を飲むことを習慣にしたらよいかと思います。

運動をしてアナフィラキシーショックを起こす事もあります。

アレルゲンかもしれない物を食べた後に、運動したり、お風呂に入る事でアナフィラキシーショックを起こす事があります。これを、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーショックと言います。

運動を活発に行う中高生に多いようですが、小さなお子さんや小学生でも起こる可能性はあります。

食物依存性運動誘発性アナフィラキシーショックは、次のような状況の時に起こってしまって、そこで初めて自覚する事が多いようです。

どのような時かというと、食物アレルギーの治療中で食べる量を増やしている時、どの食物がアレルゲンか特定できていない時、食物アレルギーが今までなかったので特に気にしていなかった時などです。

予防としては疑わしい食べ物を、運動前に食べない、食べたら2時間位は運動しない。もちろん2時間たっていてもその日は用心した方がよいと思います。運動とはスポーツだけではありません。元気な遊びも含まれます。給食の後のお昼休みや、おやつの後の遊びにも注意しましょう。

敏感な方はコンタミでもアレルギー症状が出ます

特に敏感な方は、コンタミでもアレルギー症状やアナフィラキシーショックを起こす可能性があります

コンタミとは、アレルゲンとなり得るものが意図せずに混入する事です。

例えば、工場でアレルゲンが入っている製品と入っていない製品を同じラインで作っていたり、自宅でアレルゲンが入った料理とそうでない料理を、同じ鍋やお箸を使って作っていたりした時に、入っていない方にわずかなアレルゲンが残ってしまう事があります。これをコンタミと言います。

コンタミでもアナフィラキシーになる方は、面倒ですが、自宅でも専用の調理器具を使い、食べ物を買う時も状況が確認できないものは口にしないというような注意が必要です。

成長と共に大丈夫になってくる方が大半なので、主治医と相談しなが々徐々に緩和していきましょう。

食べ物でなくてもアレルゲンが入っていないか確認を!

食べていなくても皮膚に触れただけで吸収され、じんましんが出たり、ひどい時は器官や内臓が腫れて息苦しくなるようなアレルギー症状が出る方がいます。特に唇などの粘膜や、傷口からは吸収されやすくなります。

食物アレルギーだからと食べ物だけに気を付けるのではなく、せっけん、シャンプー、お化粧品など、皮膚に触れるものにアレルギーの原因となるアレルゲンが入っていなかの確認も必要です。

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ハチやくらげに刺されたり、薬やラテックス(天然ゴム)が原因の場合もあります

ハチやくらげに刺されてしまった時は?

応急処置としては、傷口を洗い毒を絞り出し、薬があったら使いましょう。温めると血行が良くなって毒が回りやすいので傷口は冷やしましょう。

薬でもアナフィラキシーを起こすの?

薬が合わない方もいます。薬そのものというより中に使われている物に反応することもあります。

例えば、卵や乳製品など食物アレルギーに関連しているものが使われていたりします。

食物アレルギーの方は自分が何のアレルギーなのか病院に伝えてくださいね。

ラテックス(天然ゴム)アレルギーも増えています。

パパやママが炊事の時に使うゴム手袋、風船やおもちゃ、ゴム草履など、意外に子供たちの周りには天然のゴム製品が使われています。

直接食べるわけではないので食物よりはアナフィラキシーを起こす人は少ないと思いますが、食べなくても起こす可能性はあります。

怪我などをしていて直接粘膜から吸収されると、そのリスクは上がります。

2回目以降も油断禁物

ハチやくらげに刺されたり、薬や天然ゴムで重傷になる方は、もちろん全員ではなく、抗体を持ってしまう一部の方です。

また、初めてハチに刺されたり、初めての薬だったりした時に、何ともなかったからと言って2目以降も大丈夫という保証はありません。

1回目でアレルギー症状が出る事もあります。1回目に何もなくてもそこで抗体ができてしまうと2回目以降は、もっとアレルギー症状やアナフィラキシー症状が現れやすくなります。

アナフィラキシーは食物を食べる以外でも起こる可能性があります。神経質になる必要はありませんが、疑わしい時は冷静に判断し対応したいものです。

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エピペンと言って緊急に応急処置をする注射もあります

心配な方は先生と相談してからになりますが、エピペンという緊急に対応する薬を持っておくこともできます。

エピペンって?

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エピペンとは、アナフィラキシーが出てきた時に、ショックを防ぐために応急処置として使用する自己注射です。

あくまでも応急処置です。かゆみなど、ショック以外のアレルギー症状を治療するための注射ではありません。

エピペン使用後は速やかに医師の治療を受けてください。

誰でも使用できるの?

使用は15㎏以上で、医師が診断し、必要と判断したら処方してもらえます。15㎏といえば3歳前後くらいだと思います。

アナフィラキシーが心配なのでエピペンを持っておきたいという方は、かかりつけの医師に相談してみてください。

エピペンは、基本使用する本人が管理します。小さくて自分で管理できない年齢の方は、家族も一緒に管理できます。

エピペンは自己注射ですが、アナフィラキシーが起こっている時に小さなお子さんが自分で自分に注射するのはとても難しいと思います。自分で注射ができない時に限っては、家族も注射をしてあげられます。

保育園や学校など、家族から離れている時にアナフィラキシーを起こす可能性もあります。

現在では自分、家族、救命救急士、関わる教職員、保育所職員、保育施設の方も可能になってきています。

詳しくは、かかりつけの医師や薬剤師に相談したり、エピペンのガイドラインで確認してください。

アナフィラキシーやアナフィラキシーショックは、注意をしていても起こす可能性はあります。

アナフィラキシーを起こした事がなければなおさら気が付きにくいと思います。

よくわからないけれど、嘔吐が止まらないとか、息がしにくそうだとか、顔やつめの色が良くない、ぐったりしているなど、いつもと様子が違うなと感じたら、救急で病院へかかり、対処してください。

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