アレルギー食品の表示ってどんな決まりがあるの?

スーパーの陳列棚 アレルギー

書籍:「食物アレルギーの息子とその家族の16年間の物語」
経験をもとに書きました。Amazonで販売中です!

こんにちは、ちよです。
このブログでは、アレルギーに関することを中心に発信しています。

年々食物アレルギーの方は増えています。そして、重篤な症状が出る方も増加しています。

お店で買った商品に食べてはいけないアレルゲンが入っていて、気が付かず購入しアレルギー症状が出てしまった人も少なくないと思います。

うっかり食べてしまってひどい目に合わないように、特に事故が多い食物の表示が義務付けられています。

そこで今回は加工食品でのアレルギー表示についての概要を説明します。

スポンサーリンク

食品の表示について

何でも手作りしないといけない大昔と違って、今は随分と便利になました。世の中には加工食品があふれています。それはとてもありがたい事です。

でも食物アレルギっ子達には少し困ったことがあります。

加工食品に何が使われているかわからない事です。その食品のメインの食材などパット見て何が使われているかわかる食材はまだ良いのですが、見た目ではわからない物もあります。

間違って食べてしまって大変な目に合う事もあります。

そこで少しでも被害防ぐ為に健康被害が多い食物については、容器包装された加工食品への表示義務又は表示推奨をする事が決まりました。

またアレルギーに対応する為の表示の決まりもできました。

食品表示の対象は?

食品の表示は、「容器包装された乳、乳製品、乳等を主要原料とする食品、食品衛生法施行規則別表第3に定める食品等(酒精飲料を除く)」とあります。つまり、容器に包装された既定の食品には何が入っているのか、国が決めた規則に従って表示する事が決められています。

ただし、外食や対面販売には義務がなく販売者の自主的な取り組みに任されます。

アレルギー物質を含む表示は?

食品表示の中でも、アレルギーを起こす可能性が高い食品のうち、特に発症数や重篤度などを考えて表示する必要があると判断された食品には、表示が義務づけられていたり、推奨されています。

ただし、容器包装されている物には義務や推奨がされていますが、対面販売や外食には義務がなく、販売者の自主性に任せられています。

表示義務7品目の特定原材料

アレルギー症状の発症数や、症状の重篤度から換算して表示する必要が高い物を特定原材料と決め、現在以下の7品目あります。

卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに

これら7品目が使用されている時は、表示する事が義務付けられています。製造業者が自社で加工するために購入した食品や食品添加物に使用されていても、表示する事は義務です。

特定原材料に準じる表示推奨20品目

特定原材料ほどではないが、症例数や重篤度が相当数見られる20品目は特定原材料に準ずるもので、表示義務ではないが表示する事が推奨されています。

いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、カシューナッツ、バナナ、やまいも、もも、りんご、さば、ごま、さけ、いか、鶏肉、ゼラチン、豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、まつたけ

これら20品目は、義務ではなく推奨です。ただ、多くの製造業者は表示ししてあると思います。特に大企業は表示やホームページでの情報提供をしてある所が多いようです。ただ、個人で製造している小さな会社は、そこまでシステムが出来上がってなく表示していないかもしれません。

また、これら7品目や20品目に該当しない食物は、アレルギー食品としては表示の義務も推奨もありません。一般の食品表示の規定に従って表示する事になります。

スポンサーリンク

代替表記;明らかに特定原材料とわかる物に許された表記の仕方

表示には”卵”の様に指示された特定原材料の名前を書かなければなりません。でも違う表記であってもその特定原材料が明らかに入っているとわかる物には違う表記を書いてよい代替表記という物が認められています。

例えば卵が使われているとしましょう。その場合は、”卵”という表記が必要です。でも”玉子”や”たまご”という代替表記でも良いと認められています。

それぞれの一部しか書き出していませんが、少し抜粋してみます。

卵  エッグ、鶏卵、あひる卵、うずら卵、ハムエッグ

小麦  こむぎ胚芽、パン、うどん

そば  そばがき

ピーナッツ  ピーナッツバター

  牛乳、

いか  スルメ

イクラ  すじこ

牛肉  ビーフ、牛脂、ビーフコロッケ

さけ  サーモン、しゃけ

さば  鯖

大豆  脱脂大豆、

鶏肉  チキン、鳥

豚肉  ポーク、

もも  ピーチ、黄桃、白桃

やまいも  ながいも

りんご  アップル

イクラで「すじこ」とあります。すじこといくらってどう違うの?と思う方もいると思いますが、卵巣膜にはいったままのものを「すじこ」、バラバラにしたものを「いくら」と言います。イクラもすじこも同じサケ科魚類の卵です。

※ 例えば、マヨネーズなど明らかに卵が使用されているとわかっているものは拡大表示が認められていましたが、平成27年3月より廃止になりました。マヨネーズ →マヨネーズ(卵を含む)

コンタミネーション;表示にない特定原材料が混入している!?

コンタミネーションって?

コンタミネーション(contaminetion)を翻訳すると「汚染」と出てきました。

アレルギーで使う時は「混入」の方がしっくりします。略して「コンタミ」と言ったりもします。

コンタミネーションとは、食品の製造過程で原材料として使用していない物が意図せずに混入してしまう事を言います。

例えば

小麦を使わないお菓子の製造ラインで、普段は小麦を使ったお菓子の製造をしていたとします。その場合、小麦を使わないお菓子に小麦が混入する可能性があります。このような時を、コンタミネーションの可能性があると言います。

コンタミネーションではアレルギー症状が出ない方が多いのですが、とても敏感な方はアレルギー症状が出てしまう方がいます。

加工食品のコンタミ被害の例ではありませんが、コンタミ被害の一例を書きます。

私の友人の子供さんは魚アレルギーだったのですが、お寿司屋さんでスプーンを借りて持参したお弁当を食べさせたそうです。その位なのに重篤なアレルギー症状が出てきて救急車を呼ぶことになりました。

コンタミでもアレルギー症状が出る可能性がある方は充分に注意してください。最近はコンタミの可能性も表示してある物も増えていますが、表示はまだ義務ではなく、推奨です。

コンタミネーションの可能性の表示は、推奨項目

コンタミネーションが起きないように、十分に洗浄するなど対策は原則です。

それでもなおコンタミネーションの可能性がある場合は、注意喚起する表記が推奨されています。

例えば「本品製造工場では○○を含む製品を生産しています」(○○は特定原材料の名称)と書きます。

このような感じで表示してある場合は、コンタミネーションの可能性があるという事です。

コンタミネーションの注意喚起の表示は、義務ではなく推奨なので、絶対表示してあるわけではない事は理解しておく必要があります。

極微量混入していてもアレルギー症状が出てしまう可能性がある方は、コンタミの可能性も考えましょう。

スポンサーリンク

特定原材料が含まれていても表示が免除される物があります

特定原材料が使われていても、決められた検査をクリアーし、アレルギー誘発性が認められず、抗原性が認められないと判断された物には、表示の義務が免除されます。

と言っても完全ではない可能性もあるので、まだまだ情報収集が必要だそうです。

アレルギー症状が出ないほど分解はされているが、表示に書かれていなくても使われている可能性があるという事ですね。

例えば、香料は特定原材料が使用されていても、表示が免除されます。

エビ・カニは特定原材料なのに表示されていない事がある!?

エビやカニは特定原材料です。表示の義務があります。

でも例外があります。

例えばかまぼこの原料となるすり身。すり身はアミで無分別に捕獲した魚介類を使います。網で捕獲した中にはまだ赤ちゃんプランクトンのエビやカニも入っている可能性があります。他の魚介類も含め、網で大量にまとめて捕獲した魚介類を全て把握するのは無理です。

以下の5品目は、例外的に特定原材料を表示しなくても良いと認められています。

「たん白加水分解物(魚介類)」「魚醤(魚介類)」「魚肉すり身(魚介類)」「魚油(魚介類)」「魚介エキス(魚介類)」

この品目には、何の魚介類が入っているのかわからないので注意してください。

製造者はアレルギーの専門家というわけではありません

食品を販売する業者は、規定に従って食品表示をしなければなりません。もちろん特定原材料の表示も義務付けられています。

ただ、食品を販売する製造業者の全てがアレルギーが詳しいわけではありません。

思い込みや勘違いがないとは言い切れません。

過去にも「アレルギー患者が食べられる卵」とか「アレルギーにも効果がある乳製品」など誤解を生む表現が問題になりました。製造業者は、知っていてわざとしたのではないと思います。アレルギーの現実を知らなかったのだと思います。

私達アレルギーっ子やその家族は、世間のみんながアレルギーに詳しいわけではなく、むしろ詳しくないという視点が必要だと思います。

表示に気になる事があったら、確認しましょう。よくわからなかったらその食品は選ばない事も自分を守る方法だと思います。

スポンサーリンク

思い込みは危険

最近は米粉のパンも手に入りやすくなりました。

米粉パンだと、小麦成分が使われていないと思いがちです。

でも、米粉パンには「グルテン」などの小麦成分が使われている事があります

米粉と書いてあったから小麦粉は入っていないと思い込んでしまってアレルギー症状が出てしまったという事例もあります。

特に町のパン屋さんで購入する場合、包装されていないパンには表示の義務がありません。米粉パンには小麦成分が入っている可能性もあると用心した方が良いと思いまます。

以下は表示されていたのに、見落としアレルゲンが入っていないと思い込んでしまった私の失敗例です。

乳アレルギーの息子にスーパーでお菓子をせがまれた時です。いつも私は食品表示の確認をし、食べられる事を確かめてから購入するのは習慣にしていました。その時もしたつもりでした。でも、子供がせがむので慌ててしまい、”乳”という字を見落として購入してしまったのです。しかも乳製品が明らかに入っているミルク飴ではなく、チューインングキャンディーだったのでどこかに入っていないと思い込みがあって見落としたのかもしれません。

それを食べた息子は重篤なアレルギー症状が出てしまいました。急ぎ治療してもらって快方に向かいましたが、いつも確認しているのに、見落とす時もあるんだと落ち込んでしまいました。

子供がせがんでも落ち着いて表示を確認しなければならないと痛く感じた失敗でした。

アレルギーがあると人一倍神経を使わなければなりません。とても大変だと思いますが、私のような失敗をしないようにしっかり確認してくださいね ^^)

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました